
青年说:我眼中的中日关系——挑战与机遇(下)
2020/9/7 键睿智库 致力于围绕国际和地区热点问题,在线上和线下搭建活跃的公共交流平台。
接上文:【沙龙】青年说:我眼中的中日关系——挑战与机遇(上)

土居健市
北京大学教育学院博士研究生
主要由三方面内容组成。
陈洋
媒体人、辽宁大学日本研究中心客座研究员
在准备这次线上论坛发言之前,我特意在百度上以“中日关系”+“机遇与挑战”为关键词进行搜索,我所找到的最早的一篇论文的发表时间是2001年,探讨中日经济关系的机遇和挑战。然后,每年都会有很多类似的讨论,不是中日关系走高,还是中日关系走低。所以,这确实是一个常议常新的话题,每个人因视角不同,所以对中日关系的挑战与机遇的认知也就不同。
今回のオンライシンポジウムの発表のために、私は中国の検索エンジンBaidu(バイドゥ)を利用し、「中日関係」と「チャンスとチャレンジ」をキーワードに検索を行いました。検索の結果、一番最初に掲載された論文の時間は2001年だということが分かりました。その論文の内容は、中日経済関係のチャンスとチャレンジに関するものです。Baiduの検索の結果から見てみれば、2001年以降、ほぼ毎年に中日関係のチャンスとチャレンジを論述する論文があります。中日関係が良い時にもあれば、また良くない時にもあります。言い換えれば、中日関係のチャンスとチャレンジは、常に討論の課題になります。また、人によって、中日関係のチャンスとチャレンジに対する考え方も違います。
在这里,首先谈一下挑战。
そして、中日関係のチャレンジについて話させていただきます。
观察当下的中日关系,虽然还没有像2012年前后那样低迷,但不得不指出的是,当下的中日关系却有类似的发展趋势,也就是中日携手友好的氛围有所转淡,两国的摩擦和分歧开始增多。比如,日本冲绳县石垣市更改钓鱼岛“行政区划”名称、《防卫白皮书》《外交蓝皮书》对中国威胁的渲染与炒作等。
最近の中日関係と言えば、2012年前後のように低迷してはいないが、しかし、類似点が現れています。この前の中日両国が手を携え、ともに新型コロナと戦う友好の雰囲気もだんだん弱まり、また、両国間の摩擦や不満も増えています。例えば、沖縄県の石垣市では魚釣島“行政区”の名前を「登野城」から「登野城尖閣」に変えました。日本外務省の『外交青書』と防衛省の『防衛白書』も、「中国脅威論」を繰り返しに誇張しています。
目前,很多中国民众对于日本社会各界在中国疫情严峻期间所提供的诸多支援帮助,依然心存感激,但今后日本国内若出现更多不利于中日关系发展的言行,那么必将成为中日关系能否行稳致远发展的一大挑战。
今でも、多くの中国人が新型コロナウイルスの時に日本からの様々な支援に対して感謝しています。しかし、今後、日本国内には中日関係の発展を妨げる言動が引き続き出て来るならば、必ず中日関係にマイナスの影響をもたらし、大きなチャレンジになるだろうと思います。
由于日美同盟的关系,很多中国人在谈论中日关系的时候,总免不了联想到美国。比如,在互联网上就不乏“阴谋论”的观点,认为每当中日关系改善向好的时候,美国必会捣乱。时下,中美关系陷入建交以来的最低点,所以日本在中美之间将会采取怎样的举动,无疑受到了关注。然而,在中日关系获得转圜,特别是经历了“风月同天”的共同抗疫后,却遗憾地发现,在中美之间,日本依然选择站在美国的一边。比如,最近一段时间,推进在华日企撤离中国、应对TikTok、东海和南海问题等,都能看到日本方面的迅速反应。因此,今后如果中美关系继续走低,日本如果依然选择快速跟进的话,那么对中日关系而言无疑也是一个巨大的挑战。
日米同盟国のためか、中国人は中日関係を議論する時、よくアメリカのことを思い出します。例えば、中国のネット上にたまに「陰謀論」の論点が見られます。つまり、中国と日本の関係が良くなれば、アメリカは必ず干渉するという論点です。最近、中米関係は、両国の国交正常化以来、一番良くない状況に落ち込んでいます。そのため、アメリカの同盟国としての日本は、中国とアメリカの間にどうような立場に立つか、注目されています。しかし、残念なことに、2017年から現在まで中日関係は改善し、特に「山河は異なろうとも風や月は同じ天の下にある」という背景に、中国とともに新型コロナウイルスと戦った日本は、やはりアメリカの立場に立っています。例えば、TikTok(ティックトック)問題とか、東中国海と南中国海とか、中国から日本企業を撤退することとか、日本側の反応は早すぎると思います。だから、中米関係が更に悪化し、日本が引き続きアメリカの対中政策に同調していけば、中日関係に大きなチャレンジになるに違いないと思います。
当然,我认为在挑战之中,也蕴藏着机遇。一方面是中日两国在抗疫过程中形成的默契以及良好氛围依然存在,尽管近期发生了一些不利于中日关系的事情,但也需要注意,此前的默契和良好的合作氛围的热度依然存在,只需要双方共同努力,那么民间友好的力量将会有更大的发展空间。
一方、危機の中にチャンスもあると思います。新型コロナウイルスと戦った時に、中国と日本は友好協力の雰囲気が構築されました。最近、中日関係の発展に良くないことが起きたにも関わらず、この前の友好協力の雰囲気は依然として存在しています。そのため、中国と日本が一緒に努力さえすれば、友好協力の火はますます強く燃えるでしょう。
此外,“后疫情时代”,中日两国也有深化合作的需求,比如在经贸、医疗卫生、出入境等领域。这其实是中日关系发展的一个新的机遇,也是进入新时代中日关系发展的重要机遇,如果能够充分有效利用,那么将成为两国关系发展的原动力。
すでに「ポストコロナ時代」に入った中国と日本は、やはりお互いに協力しなければなりません。例えば、貿易、医療健康、出入国などの分野の連携と協力はとても重要です。これは中日関係の発展の新たなチャンスだと言えます。これを十分に利用すれば、必ず将来の中日関係発展の原動力になると思います。
虽然在应对TikTok、撤离在华日企方面,日本跟进美国的速度很快,但我也注意到,日本政府暂时没有任何实质性的举动,有时候似乎也是在故意展现一种姿态给美国。从战后至今,日本外交大多数时候都是以追随美国为主,但我们也同时看到,日本外交的自主动作也在不断增加。随着美国综合国力的不断衰落,在日美同盟框架之下,日本外交将会愈加自主,这对中日两国携手合作尤为重要。
TikTokの禁止や日本企業の撤退などのことをめぐって、日本側は迅速にアメリカに同調しましたが、しかし、日本政府がまだ具体的な政策を採っていないのも事実です。ある程度で言えば、日本政府は実質的な行動もなく、時にはわざとアメリカにそれらしい姿勢を見せているようです。戦後から現在まで、日本の外交は大部分の時に、アメリカの外交政策に同調していました。それと同時に、日本の外交の自主的な行動も多くなりました。アメリカの総合国力の衰退につれて、日米同盟の枠組みにおいて日本の外交がより自主になるという見通しです。これは中日両国の連携と協力にとって、とても重要です。
此外,美国政府对现有国际秩序的破坏、坚持“本国优先”、贸易保护主义,作为世界第二大、第三大经济体的中国和日本,实际上有维护自由贸易、对抗保护主义的责任和义务。尽管由于历史原因,中日两国之间还存在一些矛盾与分歧,但通过携手合作,有助于深化发展两国关系。或许,现在看起来,世界很乱,经济下滑,但共同维护世界经济的繁荣与稳定,也是中日关系的重要机遇。
今日、アメリカ政府は、戦後の国際秩序を破壊し、自国優先と貿易保守主義を維持しています。世界の第二と第三の経済大国である中国と日本は、自由貿易体制を維持すると同時に、貿易保守主義と戦う責任や義務を持つべきです。もちろん、歴史などの原因で、中日両国には矛盾や摩擦があるが、しかし、連携と協力によって、中日関係の発展と安定を促進することができます。最近の世界経済は新型コロナウイルスの影響で厳しくなり、国際秩序もアメリカの自国優先の影響で混乱になりました。このような背景に中国と日本の連携と協調は、世界の繁栄と安定にとって、とても重要です。これも中日関係の発展の重要なチャンスだと思います。
佐藤航平
早稻田大学孔子学院职员
我学生时代曾在上海的复旦大学留学,之后在日企、在中国都工作过,现在是在早稻田大学的孔子学院边工作,边撰写面向中国高中生的日语教材。就像刚才孟老师说的,早稻田大学在中国是很有名的大学,共产党曾经的领导人也曾在此留学。2019年早稻田大学的留学生人数是8000人左右,其中大概3300人来自中国,几乎占到50%。在中国的网站上,也可以看到早大是知名大学的介绍。
私は学生時代に上海の複旦大学で留学しました。その後、日本企業で働き、中国でも仕事をして、今は早稲田大学の孔子学院で働きながら、中国高校生向けの日本語の教材を作っております。先ほど孟さんがおっしゃっていたように、早稲田大学は中国にも非常に有名な大学で、共産党の昔の指導者などが留学しておりました。2019年に約8000人の留学生がいますが、その中で3300人ほど、約50%が中国の学生となっております。中国のサイトで見ても、早稲田が有名な大学っていうふうに紹介されています。
不只是早稻田大学,现在来日本留学的中国留学生大约有13万人,其中3成学生在东京,2成在名古屋、大阪、神户、札幌等大城市,剩下的一半在其他地方城市。对于中国学生的日本留学热潮我深有感触。
早稲田大学だけでなく、今日本に来ている中国の学生さんは約13万人で、その中で約3割ぐらいが東京に行って、残りの2割が名古屋、大阪、神戸、札幌などの大都市で、半分が地方都市にいます。日本に留学する中国の学生が増えており、日本に対する留学の熱を非常に感じます。
事实上,我也有一些接触日本高中的机会,比如这所位于高知县的“明徳義塾”高中就开设了中文课,并引入了高二时可以去姐妹学校留学的机制。日本每年也有2万人到中国留学。
実際、私は日本の高校とも接する機会があります。これは明徳義塾と言いまして、高知県にある高校なんです。中国語コースを設けておりまして、高校2年の時に姉妹校に留学ができるプログラムを輸入しております。日本でも中国に留学する学生さん毎年2万人いると言われています。
另一方面,因为中国的高考允许使用日语作为外语考试科目,所以学习日语的中国高中生正在增加。2019年,在1000万考生中,约8万人使用了日语进行考试。在北京、上海、南京等大都市,甚至是一些小城市,也都开设了以日本留学为目的的日本留学课程。通过工作我感受到,中日之间的人员往来有300万人次,其中中国去日本留学的13万人,日本去中国留学的是2万人,虽然对比起来是很小的数字,但留学为两国人民的交流创造了很大的可能性。
一方、中国については、大学の入学試験「高考」で日本語が選択できるようになってから、高校生の日本語学習者が増えています。2019年に、1000万人の受験生に約8万人が日本語を選びました。日本に留学することを目的としての日本留学コースを設けている高校も北京や上海や南京などの大都市や、地方の都市などにもあります。私が仕事を通して感じたのは日本と中国との人の往来は300万人いると言われ、中国から日本に来る留学する人数が13万人、日本からは2万人、比較すると小さい数だが、留学ということが日中の人と人の交流の非常に大きい協力の可能性があると感じております。
我经常被中国的朋友问到日本的老龄化对策是怎样的、日本1980年代与美国的贸易摩擦是如何处理的之类的问题。
私が多くの中国の方に聞かれる質問としては、日本の高齢化対策はどうなっているかとか、日本がかつて1980年代にアメリカとの貿易摩擦どういうふうに対応したのかなどがあります。
关于老龄化问题,中国的的老龄化社会能否找到可持续性的解决对策,我认为可以参考来自日本的经验。另外中国政府也有组织关于老龄化社会的中日合作交流活动。在这里我想到的是经历过1970、80年代日本经济发展的高龄人才,如果他们有机会和中国企业、中国学生进行交流的话, 我认为也会中国老龄化社会的发展起到帮助作用。
高齢化問題に対しても、中国の高齢化社会に対する持続的な対策は来れるのかということに関して、日本の経験を伝えていく必要があると考えております。他にも、中国の政府も日本と中国を協力して高齢化の社会に対して交流していこうというイベントがあります。私がそこで考えているのは、日本の1970、80年代の高度成長を経験した人材、今50歳、60歳のシニア人材が中国の企業や学生との交流ができる機会があれば、中国の高齢化社会の成長に寄与できるのではないかと私はそう思います。
以上就是我通过早稻田大学孔子学院、通过学校、企业的交流得出的关于中日合作方向的思考。
以上が私から早稲田大学の孔子学院を通して、学校や企業の方々を通して思った日本と中国の協力のあり方についての考えです。